こんにちは。
Connect.の渡邊優です。
この「社長ブログ」では、マインドやマーケティング、その他出会った様々な情報と今までの経験を中心に「視点」のシェアをしています。
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哲学者パスカルによると、「暇は諸悪の根源」だそうです。
人は暇をうまく扱えないと無駄なことをしてしまいます。
イギリスの哲学者バーラント・ラッセルも、「人は暇に耐えられないから世の中をおかしくしてしまっている。その最たるものが“余計な仕事”。やってもやらなくてもいいような仕事をしてしまう。」というようなことを言っていたそうです。
人間が暇をうまく扱うには教養が必要で、「school」の語源はギリシャ語の「スコレー」という言葉で、これは「暇」を意味する言葉です。
暇を有意義に過ごすためには教養が必要→教養を身につける場が必要→「school(学校)」という言葉が生まれました。
なので、暇を有意義に扱えることが人間には求められるんですが、この「暇」って言い換えると「孤独」と言えるなと思いました。
時間は基本的には自分の時間で、社会で生きていくには基本的には他人と関わるので誰かとシェアする時間もあって、家族と暮らしている人は家族ともシェアする 時間があって、みたいな感じで「自分の時間」の中から他人と時間をシェアしていて、時間が余ったらそれは「自分の時間」になります。
一人の時間はネガティブな意味ではなくシンプルに「孤独」と言えると思うし、そこで有益な時間の過ごし方がわからないと「暇」になって無駄なこと、余計なことをしてしまう、そういう感じだと思います。
「経営者は孤独」という言葉がありますが、 個人事業主でも孤独です。
特に個人事業主の人で初期の頃や、まだビジネスについてあまりわかっていない人は、孤独をうまく使えないことがやるべきことを後回しにしてしまって自分の目標が中々実現しない理由の1つになってしまいます。
中々思うように事を進められない人は、優先度の高いことすら後回しにしてしまうような、時間の使い方が下手な共通点があります。
時間がある割に行動していないから実現していない訳です。
本人は「忙しくて中々できない」と思うかもしれないですが、よくよく考えると遊びにいったり飲みにいったりSNSを見たり本を読んだりテレビをみたりネットフリックスを見たり、みたいな時間がある人がほとんどかと思います。
これを辿っていくと、孤独の扱い方が下手ということが1つ原因として出てきます。
孤独をうまく扱えないと、一人で考え抜く集中力も続きません。
考え抜くために色々調べないといけないことがあっても、それも続きません。
孤独に耐えられないと一人で黙々とやる作業が進められない・続けられない傾向が高いです。
会社みたいな指示をしてもらって進捗を管理してもらえるような環境でないとスケジュール通りに進められない傾向が高いです。
集中力の高い低いも孤独をうまく扱えるかどうかが関わってきていると思います。
「集中力が低い」という自覚があるのと、その裏にある「孤独を扱う力が低い」ということまで認識できているのとでは違うと思うんですよね。
起業初期の人や起業して何年か経つけど目標まで全然進めていない人って、ついつい友達と遊びに行ってしまったり、同じ状況の起業家と飲みに行ったり、本来そこに時間を使うべきでなかったとしてもお願いをされると受けてしまって社員のような働き方になったりして、去年の今頃と大してレベルが変わっていない、なんてことになっている人が一定数いると思います。
孤独を扱う力が弱いと人に頼られると嬉しくてついつい雑用というか本当はそれやるより自分のビジネスを育てるためにやるべきことがあったとしても請け負ってしまい、時間をそういうことに使ってしまう人はいます。
これはそのまま続くと依存関係に育ち、抜け出したいなと思っても人は断ることに抵抗があるものなので断りにくくてズルズル続けてしまうことになりやすいです。
「じゃあ、孤独を扱う力を鍛えよう」と思ったとします。
でも、孤独に慣れていない人がこれから慣れようとするとストレスがかなりかかります。 想像以上にかかります。
だけど、そこを突破するとものすごく快調になるので、目標があるけどまだ全然そこまで進めていない人は、今の自分の時間の使い方が孤独に勝てないことが理由で本来やるべきことに時間を使えていない可能性があるので、今回の視点から自己分析や自分を取り巻く状況の整理をしてみるといいと思います。
私もこの経験があります。 でも変わりたかったので鍛えてきました。
こういう話をすると、私のメンタルが弱い時がないと思う方もいるかもしれませんが、私もただの人間で元々は不登校を経験したりお医者さんにストレスに弱いタイプと診断されたりとメンタルが弱い方なので、今でも弱い時がゼロなんてことはないです。
だけど、完璧に生きるつもりがそもそもないので全然弱い時があってもいいと思うし、ダメな部分だってあっていいと思います。全部受け入れてるだけなんですよね。
あとは「どういう時に強くいなきゃいけなくてどういう時に弱くてもいいのか」を使い分けています。
私からするとみんな完璧を求めすぎてると思います。
「人間なんてただの意思持ってるだけの炭素」 と言っていた物理学者さんがいて面白かったんですが、その程度に思っておけばいいと思います。
話を戻すと、孤独を扱う力は起業家以外の人にも大事な力だなと思います。
最初に言ったように、孤独を有意義に活用できないから余計なことを人間はしてしまうので、孤独をうまく扱えない人がSNSで誹謗中傷をしたり、そこまでいかなくてもSNSを見て萎えたり妬んだりひがんだりする人も、結局は孤独をうまく使えていないと思います。
一人の時間は、まとまった時間じゃなくてもあります。 例えば移動中の電車の中とか。 一人で電車に乗っている時間も孤独な時間です。暇な時間です。
たった10分だったとしてもこの時間の使い方が習慣になるので、その他のまとまった時間にも影響してきます。
習慣は無意識に働きます。
無意識=潜在意識と顕在意識の話を調べたことがある人は知っている話ですが、自覚している顕在意識は3~10%しかなく、無意識の潜在意識が7~90%を占めるので、自分の現実、人生を創っている意識は潜在意識の方です。
だから小さな習慣を甘く見てると人生は全然変わっていかない可能性が高いです。
そういう視点からも自分の時間の使い方を考えてみることは大事だなと思います。
【Today’s Point】
孤独をうまく扱うことで時間を有効的に使い、後回し癖を直す。
ビジネスに活かせる視点をシェアします。
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